ボードゲームレビュー


ベガス ☆☆☆☆☆☆☆ 

ベガスの6つのカジノにダイスを賭けよう。最も大儲けするのは誰だ?ただし,同じ数だと誰ももらえない・・・。

ベガス

3人でのプレイ。中立の白いダイスも含めています。6つのカジノにこのラウンドでのお宝となる現金を準備。各カジノ50000ドル以上になるように紙幣をめくりながら置いていきます。もらえるのは1枚だけ。10000ドルから90000ドルまでの駆け引きです。

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手持ちの自分のダイス8個と中立ダイス2個の合計10個を最初は振ります。必ずどれか1つの目のダイスを全部,該当のカジノの上に置かなくてはなりません。

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中立1個を含めて3個を90000ドルのカジノへ投入。各カジノでのダイスの個数に応じて紙幣が獲得できます。

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2,3周りすると互いの駆け引きが熱くなります。何と言っても,置いてあるダイスの個数が同じだとバッティングして打ち消されていっさい何も手に入りません。白のダイスも独自に参加しています。ですから,このままだと3の90000ドルは黒も青も3個ずつで打ち消され,白の中立のところへ行ってしまいます。ここは3の目を再び投入。白もいっしょに入れなくてはならないのが結構ダメージになったりします。

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で,結局さっきのラウンドは90000ドル確保できました。そんな感じで4ラウンド行い合計金額で勝負になります。毎回置かれる金額がまちまちなので,狙いもいろいろ変わります。3人なので,余っている白のダイス2個を最初に振って,その目のカジノに置かれます。ここでは1と3。

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これは最終4ラウンド目。互いにぶつけ合ったり,白ダイスがちょこっと邪魔に入ったりでなかなか盛り上がります。3の目がおいしいのですが,ここでは挑戦するのはやめました。

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これが最後の厳しい場面。6は中立と同じ数で何も取れず。5は中立が40000ドル持って行き,黒と赤は同じで没。かろうじて4は50000ドルを確保と言うように,毎ラウンド何かしらはバッティングして取れない目も多かったです。

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それでも終わってみれば450000ドル確保して1位。なかなかうまくいったようです。

2012年のゲーム大賞にノミネートされていましたが,惜しくも大賞にはなりませんでした。手軽なダイスゲームで,目の配置で収入を得ていくところはそれほど目新しい感じでもありません。しかし,ダイスの数が同じだとバッティングして消されてしまうと言うところで,俄然熱いつぶし合いが始まります。同じ数にすれば同然自分も取れないわけですが,相手にやるくらいなら互いにゼロで良いという。さらに4人までなら,中立ダイスが思わぬ目で場を混乱させるのでいっそう盛り上がります。以前5人でプレイしたときは,それはそれで5人のダイスが入り乱れるのでおもしろかったです。中立ダイスのおかげで3人でもしっかり楽しむことができるダイスゲームの傑作の1つでしょう。
※2012.10.28

ベガス(Vegas) ゲームデータ

ベガス
○デザイン Rüdiger Dorn
○発  表 2012年
○メーカー Alea
○2〜5人用 約30分
○難易度  やや軽め
○ドイツ・アマゾンで購入(約17ユーロ)