ボードゲームレビュー


ヴァルドラ ☆☆☆☆☆☆☆☆ 

黄金・宝石もとめてヴァルドラを冒険しよう。集めた宝石を貴族のパトロンの依頼に応じて渡すと勝利点がもらえます。同じ宝石の依頼をたくさん達成すると工房も開けます。

ヴァルドラ

さて,ボードはこんな感じ。各地に宝石が点在しています。貴族の屋敷(小屋?)は,依頼の宝石の色ごとにそれぞれあります。大きな都市にあるのが依頼のカードがある2カ所と,取った宝石を置いておく装備カード。どれも本のようになっていて,右に左にページを捲る感覚で選ぶようになっているのがユニークです。ボードの横には工房や職人チップなどを用意。

ヴァルドラ

最初は金を乗せる皿しかありません。まずは,金を得てここに載せました。金は装備カードを買うのに必要です。冒険者カードは,都市で一休みすると弁当が手に入り表向きに変えます。

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ここの都市で装備カードを買います。基本は宝石の色ごとに使うカードは決まっていますが,荷車と馬だけはどの宝石でも乗せれますがコインが必要。ここは緑の宝石を乗せるカードを買いました。

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冒険者の左に装備カード。ここに集めた宝石をのせていきます。右が依頼カード。絵の宝石を持って,依頼者の屋敷に行くと依頼達成。書かれている得点がもらえます。

ヴァルドラ

達成した依頼は冒険者カードの下に入れて最後まで秘密に,また達成するとその宝石に応じた職人チップを獲得。規定の枚数をそろえると工房が開け,以後はその宝石の依頼を達成する度に10ポイントももらえます。

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ゲーム中盤。集めた宝石はカードの上にのせ,依頼の達成をまちます。今はちょうど依頼カードがありません。これは最大3枚まで持つことができます。都市のカードは1枚捲るのは無料ですが,2枚目以降は1コイン払って捲ります。欲しいカードを求めてかなりコインを使うことも。

ヴァルドラ

赤が来た場所が貴族の屋敷。ここは青の宝石を依頼している屋敷です。ここにきたら青の宝石を広場に置いて依頼達成となります。緑がいるのはコインがもらえる場所。最大6コインまで持てます。

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いろいろな色の宝石の依頼を達成し,職人チップも増えてきます。これも種類毎に10点になるのでバランス良く集めたいですが,同じ色で工房を開くのもねらっていきたいところです。紫の職人は2枚で工房が開け,工房のタイルもゲット。以後紫の依頼を達成するとボーナス10点チップも得ます。

ヴァルドラ

職人チップが少なくなってきました。一色だけになるとゲームの最終ラウンドです。職人チップがばらけると誰も工房を開けません。

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最後白のチップだけになりゲーム終了。依頼達成で30点,職人チップで50点,工房で5点,ボーナスチップで20点,持っている宝石で3点合計108点でしたが,青が111点とり,またしても僅差で勝利できず・・・

お買い物・配達ゲームの系統で,楽しく遊べる好ゲーム。移動の制限=都市を越えて一気に進むには弁当が必要(時に弁当があるないで大きな差になることも),宝石獲得の制限=装備カードが決まっていてそこにしか置けない,又はコインがあれば何色でも置ける馬と荷車,依頼達成の制限=依頼は3枚までしか保持できない。など,悩ましい要素もたくさんあります。依頼はほとんど3点ずつの依頼ですが,3個1度にほしがる貴族だけは15点になるものもあり,このカードを取って依頼を達成するとても大きいです。依頼の達成に,職人チップや工房タイルなどの付加的要素をバランス良く加えてあり,工房を巡る攻防もアクセントとして効いています。今回は3人プレーなので,攻防も穏やかでしたが,5人プレーでは熾烈な取り合いになりそうでますますおもしろくなると思います。
※2011.7.15

ヴァルドラ(Valdoraa) ゲームデータ

ヴァルドラ
○デザイン Michael Schacht
○発  表 2009年
○メーカー ABACUS SPILE
○3〜5人用 約60分
○難易度  中ぐらい
○ドイツ・アマゾンで購入(約23ユーロ)