ボードゲームレビュー


トランス・アメリカ ☆☆☆☆☆☆☆ 

さあ,アメリカ大陸に縦横無尽に線路を引こう。引いた線路はみんなのもの。とにかく早く都市と都市を結ぶネットワークをつくろう。

トランス・アメリカ

広大なアメリカ,まず地域ごとに色分けされた目的都市のカードを各色1枚,計5枚受け取ります。その5つの都市を誰よりも早く線路で結ぶのが目的。

トランス・アメリカ

始めにスタート地点となる場所に自分のマーカーを置きます。ここを起点に線路をつなげていきます。線路は一手番に基本は2本引けますが,川越や山越えは1本しか引けません。

トランス・アメリカ

それぞれ少しずつ線路が延びていきます。黒い線路がつながると,誰が置いた線路でも使えるので,一気に目的を目指すのが近くなります。

トランス・アメリカ

しかし,ここでは自分色の専用線路3本も使っています。この自分の色の線路を置くと,そこは自分しか通れない線路となり,戦略上重要です。うまく使って,他が有利にならないようにしたいもの。他の色は遠回りをしないといけなくなります。

トランス・アメリカ

そろそろどこかが5都市制覇しそうです。うまく人の路線を使っているのでしょうか?

トランス・アメリカ

見事茶色がつながりました。他の色は,つながるまでに必要な線路の数分,マイナス点になります。いきなり緑は大ダメージですが,これを何回か繰り返し,誰かがマイナス点のバーを突破したらゲーム終了。その時点で一番点数が残っている色の勝ちです。

このプレーは,小学生6人の初プレーです。自分も参加してやる予定でしたが,子どもたちがちょうど6人だったので,教えるだけになりました。英語で書いてあるアメリカの地名を探すのが大変そうでしたが,それはすぐに慣れるでしょう。ただ,こうしたゲームは初めてのため,人が繋いだ線路をうまく使うというのがなかなかピンとこないようで,結構無駄な線路も多かったように思います。でもとても楽しんでゲームができ,2回目以降はだんだんと賢い線路引きができそうです。とにかく短時間で,広いボード縦横に,線路を繋いでいく鉄道ゲームの醍醐味を味わうにはとても素晴らしいゲームですね。(現在販売されているものには,最初から拡張用の自分色線路が含まれています。)
※2011.6

トランス・アメリカ(Trans America) ゲームデータ

トランス・アメリカ
○デザイン Franz-Benno Delonge
○発  表 2001年
○メーカー Winning Moves
○2〜6人用 約30分
○難易度  やや低い
○オークションで購入