ボードゲームレビュー


チケット・トゥ・ライド:オールド・ウエスト ☆☆☆☆☆☆☆

 チケライのマップコレクション6弾のオールド・ウエストの裏面。オールド・ウエストも大胆なルール変更でしたが、こちらも基本ルールを思い切って変更してきました。

チケライ・オールド・ウエスト

 こちらは、列車コマ配置(路線敷き)のルールの変更です。最初に行き先チケットが配られた後、駅舎コマ(各プレーヤー3個ずつ持っている)の1つを初期の拠点としてどこかの都市に置きます。そして、何と、その後はその都市から鉄道を敷き始めなくてはなりません。行き先チケットを入念に調べ、どこを拠点にしてスタートすると良いのか最初によく考える必要があります。さらに、別のルールのためにも場所決めは大事。

チケライ・オールド・ウエスト

 自分は、北西の都市シアトルを拠点にして、行き先チケットを勘案してできるだけ東寄りに周りながら、南の方の都市を目指します。手持ちの残りの駅舎は、鉄道を敷いたときに、同色カード2枚を出すことにより配置することができます。

チケライ・オールド・ウエスト

 もう一つの大きなルールが、その駅舎による得点の与え方。こちらも大胆な、駅舎がある都市に鉄道を敷いたとき、敷いたプレーヤーに得点が与えられるのではなく、駅舎を持っているプレーヤーに得点が与えられてしまいます。この写真だと、白のプレーヤーがサンタフェに駅舎を置いているので、後から来た緑のプレーヤーの3個の路線の4点は白に入ってしまうのです。

 このマップコレクションは、フランスもこちらもチケライの基本ルールに大胆な変更を加えてきましたが、どちらかというと、こちらの方が好みですね。鉄道敷設の条件が決まっているのは、他のゲームでもよくあるパターンですが、普通のチケライによく見られる、後半、行き先チケット関係なく、どこか残っている長めの路線を敷いて得点を上乗せするということができなくなります。駅舎は、人の敷いた路線で点をもらうために、どこに置くとおいしいのか、いろいろ考えて楽しいところでもあり、理不尽なところでもあります。(ちなみに路線の両サイドの都市に同じ色の駅舎があると倍の得点が入ります。)あと、このマップでは初めて6人プレイにも対応しています。6人目用のコマは附属しています。このルールで他のマップをプレイしたらどんな感じになるのでしょうね。
※2018.3.24

チケット・トゥ・ライド:オールド・ウエスト(Ticket To Ride Map Collection:Volume 6-France & Old West) ゲームデータ

チケライ・オールド・ウエスト
○デザイン Alan R. Moon
○発  表 2017年
○メーカー Days of Wonder
○2〜5人用 約60分
○難易度  中ぐらい
○SpielOffensiveで購入