ボードゲームレビュー


郵便馬車 ☆☆☆☆☆☆☆☆ 

ドイツの広大な地域に郵便局網を築いて勝利点を得よう。早くても長くてもボーナスがあるよ。鉄道路線を引いていく雰囲気も感じられ,デザインも秀逸なゲーム。

郵便馬車

雰囲気満点のドイツ。この各都市を結ぶ郵便網をつくります。手番にやることは都市カードの入手とプレイ,そして時機を見て郵便網を完成させていきます。バイエル地方が結構広いですね。右側にある小さいボードは拡張セットの「すべての道はローマへ通ず」,これについては最後にまとめて紹介します。

郵便馬車 郵便馬車

場に出ている6枚のカードか山札から都市カードを取ります。そして自分の場に,出していきます。自分の場に置くきまりは,ボード上の都市が隣り合っていて,道がつながっていること。分岐や間に入れることはできず,右でも左でもいいですが,必ず一本道になるようにカードを並べていきます。(もし,並べることができないと廃棄処分に!)

郵便馬車

そして,3枚以上カードが並ぶと,いつでも路線の完成を宣言して,都市に自分の郵便局を置くことができます。このときのきまりは,ちがう州の中の一都市ずつか,一つの州に置けるだけのどちらかです。ここでは,紫色のバーデン地方の3都市に赤が郵便局を置くことができています。

郵便馬車

ここでは,青はボヘミアン地方に2つ置いていますが,黄はボヘミアン,ザルツブルグ,バイエルンの各州に一つずつ置いています。こうして,路線網を築いていくのが基本です。

郵便馬車

そこにいろいろなボーナスなどの付加価値が加わってきます。バイエルンの白いチップや緑と黄緑のチップは,その州やそれらの2つの州を制覇するともらえるボーナス得点のチップ,早いほど高得点です。上に見える馬車のカードは3つ以上の路線を造っていくと順番にもらえる長距離路線ボーナス。7つの都市をつなげるカードまで獲得するとゲーム終了ラウンドです。自分の手番には4人のおじさん(公人)が何か一つ助けてくれます。カードの2枚ゲットや2枚置き,場のカードの総入れ替え,長距離路線を2つまで少なくても認めてくれる,から選んで毎ターン使えます。おじさんお場所にあるチップも拡張ルールのもので,後で説明します。

郵便馬車

さっきの7都市の馬車のカードを獲得するか,だれかの郵便局がすべて置かれたら最終ラウンドとなり終了です。獲得した得点から残ってしまった郵便局の数を引いて決算となります。この戦い,黄の自分はあまり発展できず最下位に沈んでしまいました・・・。

ドイツの地図上に,郵便局を置いてネットワークを築いていく,鉄道ゲームのようでもあり,実はあまりそうでもないような。無駄がないようにカードを並べて路線をつくっていくのが結構大変です。カードが手に入らず,路線破棄になるとかなり出遅れてしまします。カードの総入れ替えでほしかった都市が消えてしまうことも・・・逆に,着実に都市を繋いで長大な路線が完成すれば,一気に勢力を回復します。他のプレーヤーとのやりとりは少ないですが,どのボーナスチップをねらいにいくか,互いの読み合いもあります。あのプエルトリコをつくったザイファルトが,ある意味正反対の雰囲気を持つ,みんなで和気藹々と楽しむことができるとても素晴らしいゲームの一つだと思います。
※2011.5

郵便馬車(Thurn und Taxis) ゲームデータ

郵便馬車
○デザイン Andreas Seyfarth
○発  表 2006年
○メーカー Hans im Glueck
○2〜4人用 約60分
○難易度  中ぐらい
○オークションで購入

拡張セット すべての道はローマへ通ず(Alle Wege fuhren nach Rom)

実は,郵便馬車にはいくつか拡張セットが出ていますが,ここでは「すべての道はローマへ通ず」を追加してプレーしています。2つの要素が追加されていてそれぞれ別々にも同時にも楽しめます。

郵便馬車

ます,公人チップ。これは,毎ターン公人の援助を得ると,その人のチップを得ます。4人のうち,だれかのチップがなくなったら,手持ちのチップを何人か選んで返却しなくてはなりません。一人返しただけでは何もなし,二人返すとカードを1枚得る,3人返すと1点ゲット,4人返すと郵便局一つ置ける。というボーナスがあるものです。このボーナスは結構大きい。

郵便馬車

つぎにもう一つのボード。これは,自分の聖職者5人をローマへ派遣するというものです。郵便局の路線を完成させたときに,郵便局を置かなかった都市の数分,聖職者をローマに向けて進めることができます。ローマに到達した聖職者の得点分最後に入るのですが,先に到着した聖職者は後から同じところに来た聖職者に追い出されてしまうので,あまり先に着いてしまうのも考え物です。ちょっとしたボーナス点ですが,接戦の時にはこれが結構効いてくるのがワクワク感もあります。

郵便馬車
○デザイン Andreas Seyfarth
○発  表 2007年
○メーカー Hans im Glueck
○難易度  中ぐらい
○オークションで購入