ボードゲームレビュー


タケノコ ☆☆☆☆☆☆☆ 

中国から贈られたパンダを日本の殿様が育てますが,まあ簡単にはいきません。竹を育て,灌漑水路をつくり,区画を広げといろいろやって,自分の土地をしっかり管理しましょう。。

タケノコ

中央に最初の池があるタイルを用意。自分には専用のボード,といってもやることを発揮しさせる程度の役割。周りに竹(鮮やかすぎ?)やカードなどを用意して始め!今回は2人でのプレ−。

タケノコ

手札はアクションではなくて目標のためのカード。これが3種類の3枚を最初持ちます。左は区画で点になるカード,中央は竹が育って点になるカード,右はパンダが竹を食べて点になるカード。それらの条件を達成するとカードをオープンして自分オン得点となります。2人ゲームではどちらかが9枚目の目標を達成すると終了です。

タケノコ

最初のラウンドは天候ダイスは飛ばすので,いきなりアクションから。基本は別々のアクションを2回行います。まずは,区画の拡張と灌漑です。ヘックス・タイルを1枚めくって中央の池から伸ばして行きます。そこに水が来ている状態なら竹の一番下の部分を生やします。灌漑はそれようの長細い木の駒を1本取ります。今でも後からでも必要なときに何本でも引けます。

タケノコ

アクションは区画や灌漑の他,庭師のおじさんを移動(直線的にまっすぐのみ)して竹を伸ばす,パンダを移動(直線的にまっすぐのみ)して竹を食べさせる,得点になる目標カードをとるの5つから選びます。自分は,おじさんを黄色い区画へやって1個分竹を伸ばしましたが,相手はパンダを緑の区画に置いて,今から竹を食べるところです。食べた竹は自分のボードの置き,目標タイルで達成されたらストックに戻します。

タケノコ

少しずつ区画も広がり,あちこちに竹も育ちへ始め,おじさんもパンダも結構移動しています。自分の手元には灌漑水路2本と,パンダが食べた黄色の竹1個分,それに増やした目標カードが何枚かという状況。

タケノコ

さて,天候ダイスですが,自分の手番の始めに振ります。出た目の天候に応じていろいろな効果があります。今,出ている目は見にくいですが,嵐で荒天の目。この場合はパンダがどこか竹の生えている区画に隠れて1区切り分竹を食べてしまいます。他には追加アクションができる,同じアクションが2回できる,竹をのばせる,進歩チップをもらうなどがあります。

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手元に4点となっているのは,目標を達成したカード。黄色の竹の節をパンダが2個食べたのを持っていれば良いというものです。区画には青い水路が引かれていますが,池から離れたところは水源があるタイル以外は,この水路がないと竹が育ちません。

タケノコ

目標タイルも少しずつ達成していきます。決まった色と形の区画が形成される(但し水の確保が必要)と得点になるのが2枚できています。相手も3枚完成していていい勝負です。区画では3個分伸びた長い竹も見られます。竹は4個分まで育つことになっています。

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ここで7点の目標を達成。黄色い竹を3節分ずつ3本育てるという難易度の高いもの。難しい目標は得点も高めです。何度もパンダに食われて結構大変。ダイスの目が?ですが,これは好きな効果を使えるといううれしい目です。

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区画もかなり広がりました。長い竹もありますが,結構パンダが食べており,全く育ってない地域もあります。目標カードも5枚達成して18点,もう少しですが,相手も同じような展開です。

タケノコ

きわどい勝負でしたが,相手が一歩早く9枚目のカードを達成して最終ラウンドへ。最終ラウンドで自分も9枚目が達せいでき得点は35点まで伸ばしましたが,残念,相手は38点を獲得し僅差で敗退となってしまいました。

怪しい日本的な雰囲気もおもしろく,軽い感覚ながらあれこれ悩みどころもあって楽しい作品です。手札となる目標カードの達成のためにアクションをしていきますが,区画タイルも目標カードもめくるのは運なので,そこはなかなか思いのままにはいきません。が,灌漑で水路を引いたり,竹を伸ばしたり,パンダに食べさせたりするのは,相手の邪魔も考えながらで(特に相手が伸ばしたがっているような竹を食べさせてしまう)アクション選びが悩ましいですね。規定枚数の目標達成で終了するので,カードの得点と枚数とのバランスをとりながら考えて進んでいきます。天候ダイスによる効果が大きく響くときもあり,毎手番考えるところも多い割に,雰囲気が明るくサクサクと進んでいくお勧めの一作です。
※2012.1.1

タケノコ(Takenoko) ゲームデータ

タケノコ
○デザイン Antoine Bauza
○発  表 2011年
○メーカー Matagot(日本語版Hobby Japan)
○2〜4人用 約45分
○難易度  中ぐらい
○アマゾンで購入