ボードゲームレビュー


スノードニア ☆☆☆☆☆☆☆☆ 

 スノードニア鉄道を完成させます。瓦礫を除去して線路を引いて、駅舎を建てて・・・。ちょっと今までの鉄道関係ゲームとは違う感じです。優秀な敷設会社として富を得るのはどちらでしょう。今回はShibuさんとの二人プレイです。

スノードニア

 ボードの周りが鉄道工事場所。左下から右下へぐるりとボードを囲んで鉄道が敷かれていきます。瓦礫がある線路用地、駅舎の用地などがあります。ボード上は働く駒を置く場所。アクションスペースが中心。下に並んだ機関車は、まだ使えません。

スノードニア

 所謂ワーカープレイスメント系なので、配下の駒をやりたいアクションスペースに早い者勝ちで置いていきます。とは言うものの、基本使える駒は2個だけ。この2個で何に働かせるのか、よーーく考えないといけません。

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 線路の用地は、瓦礫を除去するアクションと線路建設のアクションが別々。取った瓦礫は石材に替えたり、勝利点用に保管しておいたりします。線路の敷設は鉄鉱石を鉄材に替えた駒が必要。線路を敷くと自分のマーカーを置いて、最後に得点を得ます。一番はじめの線路は自分が敷いて、黄色のマーカーを置きました。これで4点ということ。

スノードニア

 いくつ瓦礫が除去できるかとか、何本線路が敷けるかは数が決まっており、天候によって増減してしまいます。これがなかなかやっかい。しかも、霧の時は、そうした工事は中止になってしまいます。天候は先の予報が見えているのでそのあたりも考慮しながらのアクション選びが悩ましい。

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 駅は線路部分の瓦礫除去と駅舎の建築と分かれており、駅舎は必要な建材を払って得点をえますが、線路部分は、そこの瓦礫の最後の1個を除去した者に得点が入る仕組み。これが厳しい。さっきの天気の都合も見ながら、いくつ除去できるか考えてアクションを決めていかないと、瓦礫を残してしまって、後からきれいにされて得点は相手に・・・。なんて成りかねません。ここのじりじりしたにらみ合いというか、譲り合いというか、なかなかのもんです。

スノードニア

 駒の補充の際にランダムでイベント駒が出てきて,やってほしくもない自動線路完成や自動駅舎完成などがあって,にらみ合いをぶち壊してくれることも,これがまた効いたりします。また2個目のイベントがあると,機関車を購入でき,その後は石炭を1個使うごとにパブで遊んでいる配下駒をここぞとばかり仕事に生かせることができるようになります。この3人目はやはり大切!できる限り毎ラウンド石炭は1個持てるようにしていきました。

スノードニア

 もう一つ重要なのが契約カード。ちょっとしたボーナス的な要素と,ゲーム終了時の得点源となる条件が書いてあります。この契約カードをある程度は揃えて達成しないと勝つことは無理。がれきや駅の建設,線路を敷いた数などで大きな得点となります。

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 最後の駅の前の線路が敷かれたらゲーム終了。結構な長い道のりです。作った線路や駅舎の得点に契約カードの得点を足して勝負。結構互いに拮抗していましたが,9点差でShibuさんの勝利,惜しかった!!

 2人でのプレーなのでバランスはどうかなと思っていましたが,2人用にしっかりアクションスペースが調整してあり,毎ラウンド何をすべきか悩ましく楽しむことができました。いろいろなアクションがそれぞれ絡み合って,時にはじりじりと我慢したり,一気に仕掛けたりと緩急も楽しめます。天気の影響もそうした動きに拍車をかけます。2人プレーでこれほど楽しめるとは思っていませんでした。これは4人5人でプレーしたら,どんな感じになるんでしょう。
※2014.3.8

スノードニア(Snowdonia) ゲームデータ

スノードニア
○デザイン Tony Boydell
○発  表 2012年
○メーカー Lookout Games
○1〜5人用 約90分
○難易度  中ぐらい
○ゲームストア・バネストで購入