ボードゲームレビュー


十二季節の魔法使い ☆☆☆☆☆☆☆☆ 

  かの有名な十二季節の試合が行われるアルゴスの森の中心部に,王国最高の魔術師たちが集められています。3年に渡る競争のあと,シーディット王国の新たな大魔術師が選ばれるでしょう。魔術師よ,位置につきなさい!先祖伝来の魔法のアイテムを身につけ,最も忠実な使い魔を召喚し,難題に立ち向かう準備をしましょう!(ルールブックより)

十二季節の魔法使い

 という大げさなテーマがある,カードドラフトやダイスを使ったゲームです。3人でのプレー。最初に配られた9枚のカードから1枚手元に置き,残りを回していき,このゲームで使うカードを決定します。プレイに慣れるまでは分かりづらい効果もあるものの,ここでのカード選択が重要。今回は初期デッキ30種類60枚から選びました。もう少し高度なカードがあと20種類あり,慣れてきたら使うといいようです。

十二季節の魔法使い

 巡り巡って9枚選んだら,3年分に3枚ずつの組を作ります。カードの効果で余分に引くこともできますが,1年1ラウンドに使うカードは基本3枚ずつ。最初に持って置いた方がいいカードや後半にこそ使うと良いカードなど様々あるので選ぶのも大変です。

十二季節の魔法使い

 さて,スタートプレーヤーがダイス(人数+1個)を振り,手番順にダイスを選んでいきます。ダイスを取ったら順番にアクションをします。やれることが魔力を取ること,クリスタル(得点と同一)を得ること,召還数を上げること(カードをプレイできる枚数)が中心。ダイスの面によって,何がどれだけできるか決まってきます。今,春が始まって水の魔力トークンを2枚と,召還数1を手に入れた後,その魔力トークンを使って手札のカード1枚を召還したところ。この水のアミュレットというカードは,カードの上に4枚の魔力トークンを置くことができ,後で使えるという,初期には役立つカードでした。

十二季節の魔法使い

 毎ターン,残った1個のダイスの目にあるドットの数だけ,月日が進みます。1マスずつ進むこともあれば,一気に3マス進むことも。季節が変わるとダイスも変わり,目の内容も変化します。今は夏。魔力トークンも結構たまり,召還数も4までアップしました。1年目のカードは全て召還しましたが,即時効果のカードばかりなので,ちょっと良くなかったかも。

十二季節の魔法使い

 ゲームの最終目的は,クリスタル=得点を集めること。クリスタルの数は左側の得点ボードで示されています。ダイスの目で回りが囲まれているダイスは,魔力をクリスタルに変換できる印。この変換レートも季節で違うので,できるだけうまく変換して得点化します。

十二季節の魔法使い

季節が1周すると2年目に。2年目用によけておいたカードを加えます。このあたりから,互いの得点が増えたり減ったりするような効果のカードも場に出ているようになり,○○の都度クリスタル1失うとか・・・結構厳しく紫にやられていました。

十二季節の魔法使い

 2年目の冬,かなりの数のカードも召還できています,最後カードに書かれている数も得点になる(0もある)ので,多くのカードを召還することも大切。ただ,そのたびに紫に得点が入って,自分が減るというような効果のカードなどをうまく使われてしまい,なかなかベースの得点は伸びません。

十二季節の魔法使い

 いよいよ3年目。最後のチャンスです。紫の勢いを止める方策はあるのでしょうか。

十二季節の魔法使い

 3年目の冬を越したらゲーム終了。手元のカードの得点を追加して最終勝負でしたが,黄も自分もがんばったものの,紫には20点近く及ばずの敗退でした。

 カードドラフトによる手札の決定をベースにしながらも,特殊な面のダイスが絶妙な悩ましさで迫ってきて,思うに任せない,そんなジレンマをたっぷり堪能できる良作です。魔力トークン,召還ゲージ,クリスタルの3つの要素をダイスの目とにらめっこをしながらのアクション選択,ゲームの進行も残されたダイスによって決定,と厳しい中にできることを探っていくのが楽しいですね。カード効果による互いの絡みも多い戦いなので,やはりカードの効果をある程度は把握して,コンボ的な使い方をマスターしていくと深みも増していくやり込み系の作品です。
※2013.3.3

十二季節の魔法使い(Seasons) ゲームデータ

十二季節の魔法使い
○デザイン Régis Bonnessée
○発  表 2012年
○メーカー Libellud
○2〜4人用 約60分
○難易度  中ぐらい
○といず広場で購入