ボードゲームレビュー


ローゼンケーニッヒ ☆☆☆☆☆☆☆ 

時は15世紀イングランドのヨーク家とランカスター家の戦い,薔薇戦争。互いに陣地を取り合い,この30年にわたる戦争に勝利するのは白バラ?赤バラ?2人用の陣取りゲームです。

ローゼンケーニッヒ

9×9のボードを駒を置いて取り合います。駒を移動するのはそれぞれの辺に置かれたカードの指示によります。このカード運で結構ままならないことも。あと,4枚ずつ騎士カードを持ちます。相手の駒を裏切らせることができるもの。

ローゼンケーニッヒ

カードには,駒を置く向きと,何マス分進むかが書かれています。最初中央にある王冠の1マス左下に自分の駒(白い方を上)にして,王冠をのせます。

ローゼンケーニッヒ

互いにカードをプレイして,まずは足がかりの場所を作っていく感じ。使ったカードの補充は同時にはできず,別の手番に1枚ずつ補充しなくてはなりません。

ローゼンケーニッヒ

最後の得点は,縦横に自分の駒がつながった数(陣地)の二乗を足していくので,できる限り大きいつながりを作っていくことが必要です。今はばらばらですが,白の駒の真ん中にもう一個白が入ると5個の陣地ができることになります。

ローゼンケーニッヒ

これが騎士カード,相手の駒を寝返らせることができます。4枚あるので,ここぞと言うときに使いたいのですが,場合によっては騎士カードを使わないと駒を確保できないときは,使わざるをえない(できることは必ずしないといけない)のでもったいないことになることも・・・。

ローゼンケーニッヒ

中盤,赤が長く大きな塊を作っているので,どこかで切らないといけないです。そういうときに騎士カードを使いたい。

ローゼンケーニッヒ

残念ながら赤の陣地を切ることはできなかったですが,自分も大きく2つの陣地を確保しており圧倒的に優位な状態。駒が全部なくなるか,手持ちのカードでどちらも身動き取れなくなるとゲーム終了。

ローゼンケーニッヒ

結局,今回は大きな陣地が互いにできましたが,大きさで圧倒した自分の勝利でした。今回の戦いは我が白バラ,ヨーク家がものにしました。

2人用ゲームとしては人気・評価の高いゲームです。手持ちのカードの条件をどう生かして自分の陣地を広げ,相手の陣地を防いでいくか。なかなか悩ましく考えどころも多いです。5枚もあるのに,全部同じような方向でどうしようもないときもあるし。4枚の騎士カードを使った寝返りもいい効果です。あまりガチにならずに運の要素も多分にある,手軽な陣取りとして楽しめる作品です。ロングセラーだけありますね。
※2012.9.28

ローゼンケーニッヒ(Rosenkönig) ゲームデータ

ローゼンケーニッヒ
○デザイン Dirk Henn
○発  表 1997年(これは2012年版)
○メーカー KOSMOS
○2人用 約30分
○難易度  やや軽め
○オークションで購入