ボードゲームレビュー


リワールド ☆☆☆☆☆☆☆☆

 惑星エウリュビアへの移住を目指し、前半戦・後半戦の違ったプレイをします。前半は、移住に必要な様々なモジュールを自分の母船にドッキングして準備。後半は、エウリュビアでの新しい都市の開発です。宇宙ものはあんまりやりませんがこれはクラマー&キースリングで評価も高そうだったので入手。

リワールド

 これがメインボードの右の方、前半5ラウンドの間に、ここに並ぶモジュールをカードを使って獲得します。すでに最初のモジュールは並んでいます。モジュールにはテラボット、サテライト、シャトル、ビルダーユニットの4種類。

リワールド

 カードは1〜5の数字があり、カードをボードにおいて、その場のモジュールを取ります。数字の1〜5は、自分の母船のどこにドッキングするかも決まるので、数字の使い方も大事だし、カードの置き方の条件もあるので、ほしいモジュールとカードと、置き場所の条件など悩ましいところです。

リワールド

 取ったモジュールはこんな感じに母船につないでいきます。これがとても考えるところ。後半の惑星の開発で、モジュールを移動させるとき、母船につながったモジュールの一番左側からしか移動できません。しかも、惑星に置くときにAからEのテラボットを先に置かなくてはならなかったり、ほかにも配置の条件があったりで大変・・・。置きたい場所があっても、手札の数字がうまくいかないと置けないし・・・。

リワールド

 前半5ラウンドでモジュールを集めたらいよいよ後半戦。後半戦は集めたモジュールをすべて使うまで続きます。まずはCのテラボットを移動させ、Cの都市(Cから始まる都市がちゃんと4つあるのが良いです。これはChicago)

リワールド

 都市には建設会社、農業会社のビルダーユニットも配置。ビルダーユニットは独自に動けないので、シャトルが運んできます。このユニットも配置条件があってどこでも自由に置けるわけではありません。

リワールド

 こんな感じで新惑星の都市が広がっていきます。モジュールの中には移動の際の状況で即得点が入るサテライトがあったり、都市を守るシールドにも使えるモジュールもあって配置の妙も楽しめます。

リワールド

 また、ボードの左側には移民船があって、これらはゲーム中の条件を達成するともらえる重要な得点カード。また、少し大きい最終移民船は、ゲーム終了時の各都市の大きさによってもらえる得点が記されています。

 後半のモジュールの配置でうまくやるために、前半のモジュールの獲得が大きな鍵を握っているのが良いですね。後半を見越した前半のモジュール集めが大事です。とはいっても、手札に何が来るかはあくまで運、母船のどこにどんなモジュールをつけていくか悩ましさ満点です。後半戦は、そのモジュールの移動。ここは、移民船の目標達成による得点を気にしたり、ゲーム中の状況で得点が入るサテライトをどこでどう使うかなど、単純にモジュールを動かせばいいわけではないです。移民船の獲得は早い者勝ちなので、相手の状況も見なくてはなりません。基本的なルールはシンプルでわかりやすいながら、奥の深いおすすめの一作。プレイ時間も3人で1時間ぐらいなのでちょうど良い感じです。
※2018.2.18

リワールド(Reworld) ゲームデータ

リワールド
○デザイン Michael Kiesling, Wolfgang Kramer
○発  表 2017年
○メーカー eggertspile,ホビージャパン
○2〜4人用 約60分
○難易度  中ぐらい
○イエサブで購入