こんなに素晴らしいドイツのボードゲームをみんなで楽しみましょう

ボードゲームレビュー

　キルト・ショー　☆☆☆☆☆☆☆　

あなたはキルト作家です。生地を集めて美しくクリエイティブなキルトを作り上げましょう。３回のキルト・コンテストで賞金を獲得し，最も栄誉あるキルト作家になるのです！

　各自ミシンのついたてを持ちます。場には生地となるカード，その生地から作られるキルトのブロックなどが並べられます。最初に４枚のカードを持ってスタート。今回は３人プレーなので，キルトの種類が一つ減らされています。

　手番にできることは，生地カードを３枚（ジョーカー含むと２枚）を取るか，生地カードを使ってブロックキルトを取るか，規定の数のブロック・キルトが取られるとキルト・ショーの始まりです。

　ブロック・キルトには得点がついていて，後でショーをするときの基礎点になります。５点のブロックは３枚，３点は２枚，２点は１枚の生地カードで集められます。手番には，うまくいけば最大５枚のブロック・キルトを得ることも可能。

　集めたブロック・キルトは，ついたての中に持ち，どんな風に組み合わせようかと思案・・・。ブロックの点数を組み合わせた合計点がキルト・ショーでの評価点。

　キルト・ショーでは，３人プレーなので５位までのキルトに賞金が与えられますが，毎回賞金は１０種類からランダムに５枚決まるので，安すぎると出品を控えることもできます。また，各自３枚のボーナスチップがあり，自分の作品の勝ちを上積みすることも可能。前半２ラウンド目までは互いに似たようなキルトで拮抗した展開でした。

　最終決戦に向けて，自分は緑キルトと一つの模様に絞ったキルトを集めることに専念。キルトは，同色か同じ模様の組み合わせで作ることができます。

　そして，最後６枚の緑キルトと９枚の大きなキルトを完成させて，９枚の方はトップを取り見事＄１３０００を獲得，トータル＄４７０００で勝利。

　システム的に目新しさはありませんが，分かりやすくてそんなに時間もかからず楽しくプレイできます。カードの色合いや，キルトタイルの模様もきれいで，組み合わせたキルトもなかなか見栄えがします。チケット・トゥ・ライド的にカードを集めながら，場のブロック・キルトに狙いを定めて集めていきますが，ラウンドごとに３人だと２２枚のブロック・キルトが取られるとショーになってしまうので，のんびりともしていられないのが，ちょうど良い緊張感のバランスになっています。全く複雑では無いので，家族や初心者の方達とも楽しくプレーできるいい作品ではないでしょうか。
※2015.4.13

キルト・ショー（Quilt Show）　ゲームデータ

○デザイン　Steve Bennett / Judy Martin
○発　　表　2014年
○メーカー　Rio Grande Games
○２〜４人用　約45分
○難易度　　中ぐらい
○ゲームストア・バネストで購入