ボードゲームレビュー


パンテオン ☆☆☆☆☆☆☆☆ 

地中海を囲む地域,6つの文明が誕生と衰退を繰り返します。各文明が栄える時代の間に,神々の好意を集めたり,各地の神殿に柱を建設したりして勝利点を稼ごう。後半は意外に早く収束していきます。

パンテオン

地中海地域を描いたボード。8つの文明の勃発地があります。このうち6つがゲームに登場します。柱を建設する神殿も各地に点在しています。カードやいろいろなトークン類もあり,準備はちょっと大変です。移動のための足駒4こ,柱3個,移動や買い物に使うカード5枚と,ランダムにボーナストークン1枚持ってスタート。

パンテオン

カードは移動に使う足,駒などを購入するお金,神の好意を得るための捧げ物の3種類があります。神殿の柱の建設には必要な足のカードやトークンなどを組み合わせてプレイします。文明の中心から伸ばしていき,柱を建てたり,戦利品トークンを手に入れたりします。青がカードを使って移動をしたので,黄と赤も可能ならついでに移動ができるようになっています。(青のみおまけの足1歩分つき)

パンテオン

お金は足駒や柱駒の追加やこの捧げ物タイルの購入に。神を手に入れる捧げ物は,カードは使いきりですが,タイルは永続して使えるので絶対必要なもの。このおかげで後半はあっという間に進みます。

パンテオン

今手持ちのカードは捧げ物ばかり。これらをさっきの捧げ物タイルと合わせて,種類と枚数の組み合わせで神のタイルが手に入ります。神タイルは強力なので確実に獲得していきたいものです。

パンテオン

ひとつの文明は,そのときの神タイル(人数+1枚)がなくなるか,戦利品タイル(人数+1枚)がなくなるかで衰退し,新たな文明に変わります。前に置いた柱はそのまま,足駒は戻します。そしてまた柱の建設・神の獲得に向けてがんばります。

パンテオン

2つ目の文明はギリシャ。自分はまだ柱が2個しかありません。得点計算が3つ目の時代と最後の時代が終わった後にあり,柱の数で計算が大きく違ってくるのです。

パンテオン

3つ目の文明はエジプトでした。まだ神殿が少ないですが,その代わり神の獲得に。神は獲得すると,何番目かの文明によってその数の点数が入り,永続または即効で恩恵があります。ここにあるのだと,2金として常に使えるもの,一枚神カードが引けるもの,捧げ物タイルが点数にできるものです。ここまでで前半戦終了で得点計算。みんな僅差で並んでいました。

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4番目の文明はアフリカにあるカルタゴ。神タイルや捧げ物タイルも増えてきました。柱も順調に建てています。手持ちのタイルやトークンのお金,足,捧げ物でアクションができるようになってくるので,後半はカードを集めるために時間を使うことが減ってきます。

パンテオン

最後の文明はガリア。ほとんど手持ちのタイルなどで行動できるので,柱の建設,戦利品の獲得,神の獲得もすぐできます。うかうかしていると相手にあっという間に取られて終わってしまいます。どの時代もその時代を終わらせたプレーヤーに3点入るので,だれがどこで終わらせるかも駆け引きありで緊張します。最後の得点計算,後半の時代の神タイルの獲得による点数を貯金にして,柱の数では拮抗してあまり差はつかず,手持ちの半神トークンの得点をがっちり追加。見事勝利を獲得しました。
※2011.9.22

パンテオン(Pantheon) ゲームデータ

パンテオン
○デザイン Michael Tummelhofer
○発  表 2011年
○メーカー Hans Im Glück
○2〜4人用 約60分
○難易度  やや高め
○ドイツ・アマゾンで購入