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ボードゲームレビュー

いるのは俺たちチキンだけ　☆☆☆☆☆☆　

キツネとネズミでニワトリをいただくか，それとも番犬でキツネたちを追っ払ってニワトリを保護するか，いずれにしても自分にチキンを集めよう。しかし，うまくいかないことも多いのです。

手札は全員９枚で同じ内容。番犬，キツネ，ネズミと得点がついたニワトリたちが６枚ずつ。基本はハゲタカの餌食などとよく似ていて，選択したカードを裏向きにおいて，一斉にオープンし，その結果を見るというものです。今回は４人での４ラウンド勝負です。

１ターン目は様子見？全員ニワトリです。−１点のやせニワトリもいますが。ニワトリだけが場に出たときは，そのまま次のターンへ持ち越され，何も起きません。現在２点分あるということです。

２ターン目，キツネとネズミが登場！ネズミは場にいるニワトリを１羽だけ確保し，キツネは全てを確保します。確保の順番はプレーヤーの前に置いてあるキツネ王のカードから時計回りに。ここだとキツネ→ネズミ→キツネ残り全部です。右家の青が３点分獲得，対面の紫は１点獲得っといった感じ。

次は左家が１人だけキツネで，場のニワトリ全部確保。４点の最高点の肥えたニワトリも取られてしまいました。

ここで番犬登場！番犬は場にキツネやネズミがいると威力発揮です。敵からニワトリを守るために場のニワトリ全てを自分の場所に確保できます。キツネやネズミは何も取れずに終わります。ようやくニワトリを確保したものの−１点が２枚もあり，４枚取っても１点分しかありません。

これが５ターン目，ニワトリがたまっていますが，自分のネズミ１枚だけなので４点ニワトリ１羽だけ確保。残りはこのままです。こうして９ターン終了で１ラウンドの決算。それを人数分行います。１ラウンド目は５点で２位につけるも・・・。

これは２ラウンド目のおいしい場。２匹のキツネを追い払い場のニワトリ全て保護して１２点分のビッグターンでした。しかし，その後の２ラウンドはふるわず，結局４ラウンドやって３位に沈むという波の激しい戦いでした。

上には出てきませんでしたが，ニワトリしかいないときに番犬を出すと，追い払うキツネたちがいないので，番犬も役に立たず，何もできません。そういうターンは寂しいです。さて，「せーの」でカードをオープンし，歓声と落胆が交錯する”はげたかの餌食”系で，１枚ずつのキツネ・ネズミ・番犬をどこで出すか，相手との駆け引きが楽しいバッティングゲームです。たくさんのニワトリ→キツネ→番犬というパターンが「してやったり」と思う瞬間ですが，自分がやられたときのショックも大きい!?６人までプレイできるので大勢で賑やかに楽しくプレイしたいゲームです。
※2012.1.25

いるのは俺たちチキンだけ（Nobody but us Chickens）　ゲームデータ

○デザイン　Kevin G. Nunn
○発　　表　2003年(本品は2011年新パッケージ版)
○メーカー　Z-MAN games
○２〜６人用　約30分
○難易度　　軽め
○ゲームストア・バネストで購入