ボードゲームレビュー


メニューマスターズ ☆☆☆☆☆

 美味しい食材を一番良い価格で手に入れ、時には自身の店からお金を稼ぎ、最高のメニューマスターズになるのです。まあ、食材を揃えてメニューを完成させるんですが・・・。

メニューマスターズ

 6人でのプレイ。自分のボードに初期資金6金。中央に肉、デザート、野菜と何でも扱うスーパーの4つの店が並び、それぞれに3枚ずつ食材カードが並びます。また、共通の目標のメニュー3枚も出ています。手元にも2枚のメニューがあり、それらのメニューに出ている食材を集めるのが目標。

メニューマスターズ

 食材が欲しければ、欲しい店にシェフの帽子を重ねていきます。これは、カードを個別に選ぶのではなく、店を選ぶのです。赤は肉屋へ、黄はデザートへ帽子を置きます。

メニューマスターズ

 または、その店のオーナーになることもできます。このときは食材に置くことはできませんが、ラウンド終了時に、その店に支払われた(食材を買うのに使った)お金が自分のものになります。これ以外にほとんど収入はないので、どの店が人気がありそうかは、かなりの早い者勝ちな感じ。

メニューマスターズ

 で、食材の方は当然欲しいものはかぶるわけで、こうして帽子が積み上がっていきます。店のオーナーは早い者勝ちで、2個以上帽子を置くことはできません。

メニューマスターズ

 この食材の購入方法が、”倉庫の街”方式というと知っている人は直ぐ分かると思います。最近だと”ヨーヴィック”方式でしょうか。5つ帽子が積んであるので、一番下の赤は5金必要、次の白は4金、もし下の方が高すぎて買わなければ、最後の紫は1金で食材が手に入ります。ここの駆け引きはやはりそれなりに面白く盛り上がります。

メニューマスターズ

 多分自分は野菜屋に帽子を置いていて、その時の収入で少しお金が増えました。集めた食材カードはボードの下に種類別に置いておきます。枚数制限もあり。6枚だったかな。また、食材カードには☆がついていて、それが得点になるので、当然☆が多いものを取りたいわけですが、手元のメニューとの絡みや店に登場する食材との絡みもあって、そうは簡単にはいきませんが。

メニューマスターズ

 もう一つの収入源が最初場に置かれている10枚のコイン、ここに帽子を置くとこれは、必ず1金もらえます。ただし、最初のコインがなくなったらもうそれまでです。他にやることがないとき用か、貴重な1金用か・・・。(ここはルール間違い、本当はラウンドごとに1回しかここに置けません)

メニューマスターズ

 メニューが完成したら手元の食材カードを出して完成を宣言。ここで使った食材カードの☆の合計が得点です。これなら、10点ということ。2種類の食材がついていれば使った方の食材の得点。前半は高得点で調子よかったのですが、後半上手く食材が取れずにジリ貧で敗退でした。

 ”倉庫の街”の購入システムを使ったセットコレクション系の一作です。”倉庫の街”はホントにキツい思い出しかありませんが、こちらは、それほどキツくなく、とりあえず店を一つ押さえておけば、大抵それなりの収入にはなるのでめちゃくちゃお金に四苦八苦することはありません。メニューを3枚達成したらゲーム終了なので、短時間でスピーディーに進みます。同じ食材でも2点〜4点まであって場合によっては、メニュー3枚より2枚だけの方が点が高いことがあったり、6人プレイだと、後半手番の人は、収入に苦労する(店が取れない)こともあったりと、今ひとつバランスが悪いようなところもあるのが少し残念かもしれません。積み上がった帽子のどこの段階で購入に踏み切るか、このあたりの駆け引きは十分あるので、”倉庫の街”では厳しすぎるという辺りでは手軽に楽しめると思います。
※2017.10.16

メニューマスターズ(Menu Masters) ゲームデータ

メニューマスターズ
○デザイン Jordan Weisman, Zach Weisman
○発  表 2016年
○メーカー Calliope Games
○2〜6人用 約30分
○難易度  中ぐらい
○ケンビルで購入