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ボードゲームレビュー

水晶をとりもどせ　☆☆☆☆☆☆　

　魔法使いのおじいさんが魔女に盗まれた水晶を取りもどすために子どもたちが活躍します。しかし，魔女に見つかるとカエルにされてしまうのです。魔法使いと子どもたちと力を合わせて水晶を取りもどそう！

　このゲームは甥っ子のクリスマス・プレゼントに用意したもの。渡した後にさっそくプレイ。４人でやってみました。子どもたちと水晶，魔法使いを置いてスタート。毎ターンダイスを振って目に従います。

ダイスの目に従って，自分の子どもの駒か魔法使いのおじさんの駒を動かします。子どもたちは魔女の隠れ家から水晶を１個載せて魔法使いの家まで帰ってくればOK。先に３つ集めた人の勝ちです。行きだけは魔女の森を通ることができますが，危ない危ない。

そうなんです。ダイスで１が出ると，魔女を回します。魔女の森のどこかを示すと，その中の子どもたちはカエルに！草原を歩いていてもピンポイントで示されるとアウトです。

カエルになるとダイスの目に関わらず一歩ずつしか進めません。家に戻るか，魔法使いがいる場所に入るかしないと元に戻れません。水晶を持っていても落としてしまいます。

赤の女の子はもうすぐゴールです。魔法使いと同じ場所にいると魔女に示されてもカエルにされずにすむのです。魔女のすみかでは２人の子が水晶を取っていますが，無事に帰ることができるでしょうか？魔女の森のカエルはまだ帰れません。

道ばたに１個水晶が落ちています。落ちている水晶は，ちょうどそこに止まると拾えてお得です。

結構派手に魔女にやられてしまいました。カエルばかりです。何とか巻き返しを図りたいのですが，自分はまだ１個も確保できていません。

結局赤の子どもたちが３個水晶を取りもどして試合終了。黄の子どもが１個，青とオレンジは戻すことができずという厳しい結果でした。

小学校低学年からドイツボードゲームの楽しさを満喫できる良い作品です。すごろく的な感覚と，お宝を運ぶ楽しさ，ダイスを振る楽しさ，さらにダイスの目によってちょっとしたつらいこともあると言うようにいろいろなゲームの要素がちょうどいい具合にブレンドされています。子ども用のゲームというと結構ギミック的なものが多い中，正統派のボードゲームでとても楽しく過ごせる，必携の作品ではないでしょうか。魔女の目は２個あるのでよく出ます！
※2012.1.15

水晶をとりもどせ（Mago Magino）　ゲームデータ

○デザイン　Reiner Knizia
○発　　表　2004年
○メーカー　Selecta Spielzeug
○２〜５人用　約30分
○難易度　　やや軽め
○ドイツ・アマゾンで購入(20ユーロ)