ボードゲームレビュー


リトル・アマデウス・マエストロ ☆☆☆☆ 

天才音楽家,アマデウス。著名な楽曲を次々と演奏を成功させ,拍手喝采を浴びましょう。たくさんの曲を完成するほど優秀な音楽家です。

リトル・アマデウス・マエストロ

ボード上には演奏する曲とそれぞれに必要な楽器が並んでいます。自分の事務所ボードには,指揮者1人と演奏家2人がすでに配置されています。この演奏家たちをボード上の曲に配置していくことが目的です。

リトル・アマデウス・マエストロ

左側に積んであるタイルを捲ったとき,この拍手のタイルが出ると,下のマスに並べられます。このマスが埋まったらゲーム終了。それまでにいかにたくさんの曲を完成させれるでしょうか。

リトル・アマデウス・マエストロ

タイルの配置ルールは,まず指揮者を置きます。指揮者は楽器と関係なくどこでも置けます。そして指揮者に隣接するように適切な演奏家のタイルを配置します。基本はタイルの配置1枚につき1点です。

リトル・アマデウス・マエストロ

1つの曲に,1度の手番ですべてのタイルを置いて完成させると得点が倍になります。ここでは赤が指揮者,ファゴット,クラリネットを置き,6点得ます。また,完成させると,今は下で横向きになっているデビリウス君を手に入れます。これを持って曲を完成させると5点のおまけがあります。

リトル・アマデウス・マエストロ

曲の完成スピードよりも拍手のタイルが捲られる方が早いようです。指揮者を捲らないと曲を開始できないのでなかなか思うように進みません。

リトル・アマデウス・マエストロ

自分の事務所ボードにも演奏家がたまってしまいます。この事務所,上の段のメンバーは誰でも使えるメンバーで,他のプレーヤーが人のボードから持って行って使っても良いのです。しかし,指揮者がでない・・・

リトル・アマデウス・マエストロ

まだ4曲全く置かれていませんが,拍手のタイルは残り2枚。これでは,使えない演奏家がたまるばかりです。ここまで,赤が順当に点を重ねてリード。

リトル・アマデウス・マエストロ

と思っていたら最後の拍手のタイルが出てしまいました。ここでゲーム終了。この後は,何と事務所に残った演奏家の音符の数だけマイナス点になるという!

リトル・アマデウス・マエストロ

結局,青と黄はマイナスでゼロ点に,赤はかろうじて3点残し勝利。うーーん,なんだかなぁ・・・

タイルを配置するゲームの類ですが,何ともバランスが悪いようです。各楽曲は,指揮者タイルを最初に任意の場所に置かないとその曲を始めることができません。そのため,指揮者がバランス良く出てくれば,考える楽しみもありますが,タイルのめくりは全くのランダムなので,指揮者タイルがなかなか捲られないとどうしようもありません。何もできなくて拍手タイルが増えていくだけです。指揮者が先に手元に渡っていれば,高い点を取るためにいろいろ考えながらの楽しみもあるのですが。イラストもかわいらしく,曲を演奏するためにタイルを置いていくのも趣があって良いので,何かもう一捻りあるといつでも楽しめる作品になったと思います。
※2011.7.13

リトル・アマデウス・マエストロ(Little Amadeus Maestro) ゲームデータ

リトル・アマデウス・マエストロ
○デザイン Rudi Hoffmann
○発  表 2007年
○メーカー AMIGO
○2〜4人用 約45分
○難易度  やや低め
○オークションで購入