ボードゲームレビュー


星の王子さまボードゲーム ☆☆☆☆☆☆☆ 

 タイルを選んで,そのタイルで自分の惑星を作って,できた惑星のたいせつなものを数えましょう。

星の王子さま

 惑星は,中央部・縁上り,縁下り,キャラクターの4種類を使って,全部で16枚のタイルで完成します。ルールはシンプル,順番も関係なく,パーツを自分の前に並べていき,惑星を完成させればいいのです。

星の王子さま

 今回5人でプレー。先手プレーヤーが選んだ山札から5枚を場にオープン,欲しいタイルを取っていきます。その順番のルールが面白く,タイルを取ったプレーヤーが次のプレーヤーを指名するという。序盤はともかく,だんだん誰がどんな得点を狙っているか分かってくると,この順番の指名も悩ましくなります。

星の王子さま

 取ったタイルは手元に並べていきます。並べる順番は気にすることなく,最後には16枚のタイルで完成するようになっています。

星の王子さま

 さて,得点ですが,惑星の4つの隅に置かれるキャラクターによって決まります。それぞれのキャラクターが得点となる条件を持っているので,その条件に合わせて他の惑星のタイルを揃えていかなくてはなりません。例えば左の隅にいる点灯夫のタイルだと,惑星にある街灯1個につき1点といった具合。

星の王子さま

 誰がどのパーツを場に出すのか,どの順番でタイルが取れるのか,後半になればなるほど,みんなの惑星の様子をうかがいながら,慎重にタイルを選んでいかなくてはなりません。

星の王子さま

 そして16枚全てのタイルが埋まったら惑星完成。それぞれのキャラクターに応じて得点計算。ここぞという時に狙ったタイルが取れず,10点差の4位。1位は,バオバブの木の効果と飲み助のキャラクターで得点を稼いだGimaさんが見事に勝利しました。

 星の王子さまをテーマにしたデザインの雰囲気のあるゲーム。シンプルなタイル配置ゲームですが,しかし,真剣に得点を上げようと思うと,キャラクターと惑星のパーツがうまく組み合わさってこないといけないので,かなり悩ましい展開になって盛り上がります。順番が指名制であるので,とりたいタイル,取って欲しくないタイルなどを巡っての駆け引きも熱くなります。単純なようでなかなか奥深さも感じることができる一作です。見た目もかわいいし,家族に1箱いいのでは。
※2013.8.3

星の王子さまボードゲーム(The Little Prince) ゲームデータ

星の王子さま
○デザイン Antoine Bauza / Bruno Cathala
○発  表 2013年
○メーカー Ludonaute(日本語版Hobby Japan)
○2〜5人用 約30分
○難易度  やや軽め
○駿河屋で購入