ボードゲームレビュー


ごきぶりポーカー ☆☆☆☆ 

カードに描かれた害虫たちを,人へ人へと押しつけて,嘘かほんとか,見事ブラフを決めて勝つのはだれだ。

ごきぶりポーカー

4人でプレー。64枚のカードを全て配ります。最初の手札はこんな感じ。8種類の害虫などが8枚ずつあります。誰かが同じ害虫などを4枚押しつけられ場に並んだら負けです。つまり負けを1人決めるゲーム。

ごきぶりポーカー ごきぶりポーカー

手札を1枚選んで誰かに渡します。これは”ごきぶりでーす!”。渡された相手は,ごきぶりだと思えば”本当!”,ごきぶりでないと思えば”うそ!”。この宣言があたると,カードは出した人の罰札に,外れると宣言した人の罰札になります。もしくは,そっとカードを見てから,別の人に押しつけ直して同様にプレイします。どうも,正直に生きている自分には嘘がつけないようで・・・カードがせっせと集まってきます・・・;;

ごきぶりポーカー

どうも宣言も当てられ,当てに行くと外しで,あれよあれよとカメムシの大群が押し寄せ,あっさり負け。この後の第2戦もあっという間に4匹集まり負け。今度こそはと第3戦。

ごきぶりポーカー

しかし,早くもサソリが2枚やってきて,何かと狙われる状況に。

ごきぶりポーカー

だたし今回は,相手の裏をかくのも成功し始め,みんなそれなりにカードが集まってしまっていて,だれが負けてもおかしくない展開に持ち込むことができました。

ごきぶりポーカー

そして,最後は上家にサソリが行き,万事休す。何とか3連敗は逃れました。その後もゲームは続き,6戦して最初の2敗で何とか逃れることができました。

このゲーム,結構人気があるようでいろいろな店で人気上位にあるようですが,初心者にお勧めするゲームでは絶対ないと思っています。今回のプレイは,よく知っている親戚の子どもなどと一緒に行い,激しいやりとりも,なんのことはないのですが,知らない人同士のゲームには使わない方がいいですね。何といっても1人負けを決めるゲームですからどうしても負けそうなところに集中的に押しつけあう流れになりがちです。何を言ってもどうなってもわかり合ってる仲間や家族と楽しむにはブラフのし合いで大いに盛り上がって楽しいですが,そうでないと険悪な雰囲気になりかねません。ただ,嘘がばれるか,ばれないかの緊張感はとても楽しいことには違いありません。プレイする人によって,盛り上がったり,不穏になったりする危険なゲームです。
※2011.9

ごきぶりポーカー(kakerlakenpoker) ゲームデータ

ごきぶりポーカー
○デザイン Jacques Zeimet
○発  表 2004年(日本語版2007年)
○メーカー Drei Magier Spiele(日本語版Möbius Games)
○2〜6人用 約20分
○難易度  軽め
○すごろくやで購入