ボードゲームレビュー


オリンポスの天空 ☆☆☆☆ 

偉大なる神ゼウスのために,オリンポスの天空に星々を飾り,神としての地位と力を伸ばしていきましょう。

オリンポスの天空

ギリシャ神話の神々が描かれた美麗なボード。星を飾るオリンポスの天空の回りに,プレーヤーをサポートする神々がいます。プレーヤーは星をつくり,天空に飾り,大いなるパワーや勝利点を獲得していきます。今回は3人プレーなので,天空のうち2つのエリアは使いません。ちょっと寂しい感じ。

オリンポスの天空

始めに,1人2個ずつの星を配置します。星の配置によってラウンド毎の得点が決まるので初期配置も重要ですが,まあ,始めはよく分からないので適当に置きます。

オリンポスの天空

手札の4枚のカードからやりたいことを選んで,密かに出し,一斉に明らかにします。左から星をつくる,星を移動する,明かりをともす,星を置くの4種類です。

オリンポスの天空

さて,2人が星の配置で1人がトーチを選択,同じ仕事に重なると余分に競争コストが必要になってしまいます。できれば,互いの手を読み合い,無駄なコストは避けたいところですが・・・・。星を置くアクションは,天空の空いている場所に星を置き,パワートークンをゲットします。

オリンポスの天空

これは,星をつくる神のアクション。パワートークンを消費して星をつくります。最大の3つ星をつくるにはパワートークン6が必要。

オリンポスの天空

これは,トーチを得るアクション。夜の得点フェイズでは,天空に置いた星の数分,トーチで輝かせる必要があり,できない星は裏返してないことになってしまいます。とりあえず黄は,星8個分のトーチがあるので安泰。ただし,ラウンド終了後,2〜3個のトーチが消えてしまいます。

オリンポスの天空

そういったアクションを3フェイズ行うと,夜のフェイズになり,得点計算。軌道上の星の数の多さや星座として組み合わせた星の数などによって勝利点が入ります。ここでは一番内側の軌道上の黄は5点ゲット,2個つながる星座としても2点ゲットです。

オリンポスの天空

そうしたラウンドを5回行って,最終決算。手持ちのパワートークンも勝利点に換算します。今回,青のミスにも助けられ,1点差の85点できわどく勝利を得ました。なんか久しぶりです。

ギリシャ神話の神々をモチーフにした陣取りゲームの1つです。天空に星を配置して自分の陣地を確保し,得点計算の条件によって勝利点を獲得します。やることは毎回4つのうちの1つを選ぶだけなのでとても簡単です。やることがバッティングすると追加コストがかかるので,相手の手を読みながらの展開となります。1ラウンド3フェイズの中で考えるので,星の生産と配置だけに気を取られているとトーチの数を忘れていて得点できなくなることも。また,配置してある星を自分と他の星を入れ替えると勝利点が得られる移動のアクションは,星の配置の形を変えることができ,アクセントとしてゲームに変化をもたらしています。ただ,今回3人だったので,使える場所が小さく少し地味な感じでした。5人で,天空域フルに使ってアクションが常にだれかとバッティングするような状況でのプレイの方が,ぐっとおもしろさも増すと思います。
※2011.6.19

オリンポスの天空(The Heavens Of Olympus) ゲームデータ

オリンポスの天空
○デザイン Mike Compton
○発  表 2011年
○メーカー Rio Grande Games
○2〜5人用 約60分
○難易度  中ぐらい
○アメリカ・アマゾンで購入(約43$)