ボードゲームレビュー


江戸 ☆☆☆☆☆☆☆☆ 

江戸時代の大名となって,江戸と周辺を開発,発展させ最高の権力を手に入れよう。役人と侍をうまく使いこなして得点を稼ぎましょう。

江戸

「富士の風や扇にのせて江戸土産」・・・,芭蕉の句が意味もなく目立っているのが何ともほほえましい。ボードはあまり江戸時代という感じがしないでもありませんが,大きな米の駒や役人駒など雰囲気出ています。基本は手持ちの役人駒を使ったワーカープレイスメント系と,江戸近辺を行き来する侍駒とのコラボレーション?

江戸

襖のようなアクションタイル3枚を使ってそのラウンドにやりたいアクションを選択します。タイルは4面あって,使えるのはどこか1辺,やりたいアクションが同じタイルになるときなどなかなか悩ましい方式です。最初は手持ちの役人駒5つをそれぞれのアクションに割り当てて手番順に1つずつオープンしていきます。ひとまず自分が選んだのは,駒をボード上に派遣すること,その駒を使った木材の確保と石材の確保です。

江戸

一番左のタイルを倒してアクション実行,そこにいた役人駒を,江戸近辺の関所へ侍駒として派遣。こいつらが動いて働かないと何もできません。他の赤や青も同じように駒を派遣してきました。

江戸

続いて木材の確保,侍駒を木材生産所へ移動させ(お金が必要),木材を入手します。(やりたいアクションの場所へ侍を移動させ,手元のタイルの役人駒との二人三脚でことが進むのが原則です。)これら資源や米の生産所は,そこにいる駒が少ないほど取り分が多いのです。誰かと一緒だと減ってしまうのが厳しい。今回は2カ所とも単独購入なので6本の木材を手に入れ後の建築を見据えます。

江戸

次のラウンドのアクション選択,左のは5両払うと新たなアクションタイルが手に入るのですが,ここではパス。真ん中は米1俵で幕府から役人駒を貰うもの,これで使える役人駒が増やせます。右は建物の建築,ゲームの大きな目的の1つは建物の建築です。ただしこのアクションタイルの建築は少々厳しいのですが仕方なし・・・。

江戸

建築は江戸や周辺の都市へ家・交易所・砦を建てます。建てると得点が入り,ラウンドごとの収入もあります。都市ごとで多数を占めると収入も大きいのでどこに何個家を置いていくか,収入表とのにらめっこです。

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左のタイルが追加のアクションタイルで2辺のアクションがあります。初期の内容と同じものもありますが,より強力になっているものの多く,選択肢が広がります。建物では青に遅れを取っているので資材を十分取って置きたいところ。

江戸

江戸界隈へ派遣する侍の数もバランスが難しい,毎ラウンド,最後に侍たちには米を食べさせないといけませんし,あまり派遣しすぎると手元のアクション用の役人が不足してしまうし,でも侍もいないと十分なアクションができないというジレンマとの戦いです。

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左下にあるのは商人を使った交易,どこかの街にいる商人を使ってお金を資材や勝利点に交換できるもの,毎ラウンドランダムに出てきますが,初めてのこの戦いでは誰もうまく使いこなせなかったです。結構交換比率も厳しそうなので,どこで使うか次回への課題でしょうか。ラウンド後の得点確認で誰かが12点を超えたらゲーム終了,ボード上の侍駒やお金を追加の得点に加えて勝負です。残念ながら5点及ばず最下位・・・。

パッケージはなかなかに日本風で,葵のご紋がどーんと輝いているのはご愛敬ですが,ゲームの内容そのものは,まあ江戸でもローマでも良さそうな・・・。ワーカープレイスメントをベースとしながら,アクションタイルの選択のジレンマを加えたり,江戸周辺で実際に働く侍駒たちとの連動性がおもしろかったです。大きな点差にはならないゲームなので,手番順による駆け引きや自分自身のアクションの順番をしっかり計画性をもってプレイしないと細かなミスがダメージとなるのが厳しくもおもしろかったです。
※2012.9.8

江戸(Edo) ゲームデータ

江戸
○デザイン Louis Malz / Stefan Malz
○発  表 2012年
○メーカー Queen Games
○2〜4人用 約60分
○難易度  やや高め
○ドイツアマゾンで購入(約38ユーロ)