ボードゲームレビュー


ネズミのパティシエ ☆☆☆☆☆☆☆ 

パリの高名なチョコレート職人のNestorは困っていました。みんなが,しゃれたネズミのおいしいプラリーヌ,美味なトルテ,洗練されたエクレアを好んでいます。しかし,料理スタッフは彼のもとを去り,いらだった顧客たちは注文した美味なチョコレートを待っています。適切な材料を集め,Nesterの小さな動物の仲間たちと一緒に彼を助けてください。そうして,有名な美味なチョコレートを適切に準備し,販売できるようにしてください。(ルールブックより)

ネズミのパティシエ

6人でのプレー。ヘルパー・カードは1枚だけ毎ラウンド休憩。このヘルパーカードを本当は上手に使って,自分の手を作っていきたいし,後からどんなヘルパーカードが来るかは分かっているので,それも見越した手作りをしたほうがいいのですが・・・・。あまり考えずにみんなその場その場のプレーで。お菓子の材料になるカードは7枚,手札から交換したいカードを一斉に出してオープンします。カードの上の端についている数字の順に取っていくので自分は最後。

ネズミのパティシエ

2枚を取って1枚を入れる,を繰り返し,最後だと残った2枚のみ手札に加えることに。まあ,緑の4と7,どうでしょうか。手札で作る役は3枚の並び数字か同じ数字(それぞれ同色か混色)です。

ネズミのパティシエ

で,こんな感じに同色のストレートだと良くて,高い方のカードを得点カードとして自分の手元に置きます。これが混色だと低い方のカードになるわけ。誰かが30点越えしたラウンドで終了。

ネズミのパティシエ

このヘルパーは,色違いも同色にしてくれる優れもの。こういうときに役を作れると点も高くなるわけです。このラウンドは何もできませんでしたが・・・。

ネズミのパティシエ

こんなときにさっきのヘルパーがあると5点を取れるのです。が,ここは混色並び数字で3点のみゲット。他のメンバーも適宜役をプレイし,いい勝負といった感じ。役はラウンドに1セットしか出せないので,貯めて置いてヘルパーカードに合わせて出すことはできません。

ネズミのパティシエ

カード交換がトップでできるとある程度思惑通りにカードも入るものの,遅くなるとカードがどんどん入れ替わり,運が良ければおいしいおこぼれもあるものの,大抵は碌なカードが残っておらず,手札をそろえるのに苦労しましたが。

ネズミのパティシエ

たぶん9〜10ラウンド目,同色同数字で得点を2枚獲得し,30点達成。勝てたかと思いきや,左隣のShuが35点,右隣のRyoが36点達成し,3位になってしまいました。

基本的には手札でカードの役をそろえて出していくというよくあるパターンのカードゲームです。カード交換の方法が悩ましく,最初に提示する1枚のカードの数字(役に使う数字とは別)で,カード交換の順番が決まるので,大きな数字で何としても欲しいカードを取りに行くか,小さい数字で,運が良ければおこぼれでおいしいところを取れるか,場に並んだカードとのにらめっこです。また,変な動物たちのヘルパーが,本当のヘルパーにするためには,1,2ラウンド先のヘルパーを見ておいてプレイしないとだめですね。ただ,ヘルパーのおかげで得点の取り方にもバリエーションがでて,良いアクセントになっているし,6人まで十分楽しく短時間でできるので好きなカードゲームの1つです。
※2012.9.20

ネズミのパティシエ(Maus au Chocolat) ゲームデータ

ネズミのパティシエ
○デザイン Christian Fiore / Knut Happel
○発  表 2009年
○メーカー KOSMOS
○2〜6人用 約30分
○難易度  やや軽め
○ジョイゲームスで購入