ボードゲームレビュー


カタン:ストーンエイジ ☆☆☆☆☆☆☆ 

カタンのシリーズの1つ。カタン・ヒストリーというグループの一作です。今更ながら,本家カタン以外では初めてのプレイで楽しみです。アフリカから出発して全世界へ進出する人類誕生のお話!?3人でプレイ。

カタン:ストーンエイジ

世界地図を模したボードは巨大です。我が家のテーブルいっぱいいっぱい。基本はカタンなので分かりやすい。資源を使って開拓者を移動し,部族をおこし,文化レベルを上げるなどして10勝利点目指します。資源は火打ち石,象牙,肉,毛皮です。

カタン:ストーンエイジ

初めて用に初期配置が決まっていたのでそれを利用。3つの部族と1つの開拓者がいます。資源は部族がある地域からのみもらえます。この6では黄の自分には象牙,赤と青には石と言うこと。

カタン:ストーンエイジ

部族になるには人の顔があるチップに開拓者を行かせ,そこで部族に交換させます。つまり早い者勝ち。今回,序盤のダイスの目があまりにも悪く,なかなか資源がたまらない間に青や赤にどんどん先へ進められてしまい,相当厳しい戦いを強いられました。

カタン:ストーンエイジ

アフリカに立っているのはネアンデルタール人,カタンの泥棒と同じです・・・。青や赤はアジア方面に来ているのに,自分はまだヨーロッパの入り口程度で遅れているのが分かります。部族になるためのチップは,1枚1点なので得点の多くはこのチップから入ります。

カタン:ストーンエイジ

ボードの回りのトラックは文化レベルのトラックで,それぞれ規定の資源を使うことで,移動力が上がったり,イベントチップをめくる条件をクリアしたり,お邪魔コマを移動させたりでき,最後に1人だけ1勝利点がもらえるようになっています。

カタン:ストーンエイジ

青はもうアメリカ大陸へ,赤はオセアニアへ,自分はまだヨーロッパ・・・。部族をたくさん集めるのは苦しく,イベントチップ最多賞(カタンの騎士力みたいなもの)やイベントチップで出てくる勝利点でかろうじて4点という。

カタン:ストーンエイジ

アフリカ大陸は,イベントチップの影響でだんだん砂漠化し,自分の部族は移動しないと何も取れない状態に。何とかロシアにも部族を配置して頑張るものの,とうてい追いつけず,青が10点獲得して終了。赤は惜しくも9点,自分は6点という完敗でした。

カタンを知っていれば,プレイそのものは分かりやすく,さくさく進みます。が,今回のように序盤のダイス目に嫌われ,出遅れるとなかなか挽回することが苦しいようです。アフリカから開拓者が移動して部族を作るので,先に進んだ方が近い方から早めに部族化でき,それによって資源を得る場所も増えます。遅れを取ると,部族かできる場所も限られ,そのうち,アフリカが砂漠化して資源が取れなくなるなど,どんどん追い込まれていく感じもあるのがちょっと厳しいでしょうか。それでも,広大なマップを人類の祖先が移動し,各地に文明を誕生させていく様はプレイしていて楽しいですし,少し違ったカタンをしてみたいときにはいいのでは。このヒストリーシリーズは他にもあるので,できたらプレイしてみたいものです。
※2012.12.7

カタン:ストーンエイジ(アドベンチャー人類)(The Settlers of the Stone Age) ゲームデータ

カタン:ストーンエイジ
○デザイン Klaus Teuber
○発  表 2002年
○メーカー Mayfair Games
○3〜4人用 約75分
○難易度  中ぐらい
○アメリカ・アマゾンで購入