ボードゲームレビュー


ブレーマーハーフェン ☆☆☆☆☆☆☆ 

 港のインフラを整備し,豪華な船を向かい入れ,商品を効率的に積み降ろして出荷していきましょう。商品の輸送による儲けと港の名声を高めて勝利を目指します。

ブレーマーハーフェン

 4人でのプレー。自分の港ボードを持ち,初期設定をしてスタート。海ボード,陸ボード,街ボードに影響力をプレイしていきます。通常ルールなので,港と一部はまだ開発されずに使えない場所もある状態。毎ラウンド何かしらのイベントも起きます。

ブレーマーハーフェン

 手札の影響力カードを,やりたいアクションの場所を選んで裏向きで配置するところから始まります。最初は2〜5の数字のカードを使っての,ブラインド・ビットというのでしょうか,何とか他よりも優位になるように考えながらカードを置いていきます。

ブレーマーハーフェン

 街アクションでは,建物を手に入れたり,港の開発をしたり,影響力カードの数値をアップしたり,手番順の変更をしたりできます。港の開発とカードのアップは,トップでなくてもアクションができますが,トップ以外は差分のお金が必要。自分は手番順最後なので,初期の収入は少ないものの,最後にカードをプレイできるのは良かったような。

ブレーマーハーフェン

 海ボードでは欲しい船に,陸ボードでは欲しい輸送機関にビッドして取り合います。要は,人や荷物を港に迎え,輸送機関で他へ配送してお金が入ります。良い船は港の価値も上げてくれますが,港の設備が整っていないといけません。また,何ラウンド滞在するかも決まっていて,なかなか難しいところ。

ブレーマーハーフェン

 といった感じでやりたいことがいっぱいあるけど,手持ち5枚の影響力カードをどう使うか,他とかぶせても強く攻めるのか,かぶらないところでうまく逃げるか,毎ラウンド悩ましい限りです。

ブレーマーハーフェン

 最後の得点計算は,お金と港の価値をかけ算した数値ということなので,どちらもそれなりに上げておかないといけません。港の価値は誰もがだいたい同じくらいでしたが,最終手番を生かしてこまめに荷物を配送してお金を稼いだ自分が何とか勝利。

 細かいことは多いものの,やることは分かりやすいです。船を入れて商品を入荷し,トラックなどに載せて配送してお金を稼ぐ。港の設備を強化して,価値ある船を入れたりや建物を建てたりして名声を上げる。これらをどう組み合わせて自分の手番に行うかを考えていきます。そんな港湾の世界を堪能するには絶好の作品です。ただ,全員でのブラインド・ビッドでアクションが決まるので,前半のビッドの部分でかなり時間がかかるのが厳しいかも。2人や3人プレーの方がプレイしやすいかもしれません。ショートゲームもありますが,単純になりすぎてお勧めしません。
※2013.6.8

ブレーマーハーフェン(Bremerharven) ゲームデータ

ブレーマーハーフェン
○デザイン Robert Auerochs
○発  表 2013年
○メーカー Lookout Games
○1〜4人用 約90分
○難易度  やや高めぐらい
○駿河屋で購入