ボードゲームレビュー


ブルー・ラグーン ☆☆☆☆☆☆☆

 熱帯の美しい島々、その島々での陣取り合戦です。自分のチップや村コマを配置し、サークルに置かれたリソースも集めつつ、できるだけたくさんの島を巡り、自分だけの道をつなげたり、島でのマジョリティを目指したりしましょう。

ブルー・ラグーン

 まずは前半戦の準備。各島の石で囲まれたサークルにランダムに4種類の資源+小像コマを配置。資源はセットコレクションで小像は単独で得点。さあ、厳しい陣取り合戦の始まりです。

ブルー・ラグーン

 前半戦の配置の基本は、海ならどこでも良いので自分のチップを船の面を上にして置くか、一般的なルールのように自分の配置したチップに繋がる様に置くかです。とりあえず資源が近い海にみんな配置して、その後はそこから進めるか、別の海に置くか・・・。

ブルー・ラグーン

 サークルにチップを置くと、その場のアイテムがもらえます。アイテムも重要な得点源なので確実に。また、各自村コマを5個ずつ持っており、これをチップの代わりに置くこともできます。村コマは、後半戦の開始時のスタート場所になるので重要。もし、忘れて1個も置かないと後半戦参加できません・・・。

ブルー・ラグーン

 大きな目標として、8つの島全てにチップを置きたい。島と島をできるだけたくさん繋ぎたい。各島での最大多数を狙いたい。リソースや小像を集めたい。の4つがあります。相手のコースを防ぎつつ、多くの島を巡りたいし、いくつかの島では多数も取りたいし、リソースも高得点狙えるように集めたいし・・・、その辺りのシンプルな悩ましさがいいですね。 

ブルー・ラグーン

 こうして、全てのチップを置ききるか、リソースが全て無くなると前半戦終了で、得点計算です。オレンジや紫は最大5つの島を繋いでいるので25点とか、青は7つの島にチップがあるので10点とか、左手前の島はオレンジが最多なので8点とか、また、集めたリソースの数や種類でも得点です。

ブルー・ラグーン

 後半戦は、村コマ以外を全部撤収、リソースも配置しなおしです。ここからの写真は別のゲームでの後半戦の写真です。今度は、自分の村コマに繋がる様にチップを配置しなくてはなりません。

ブルー・ラグーン

 後半も同じように進め得点計算です。今度は紫が7つの島にチップがあって10点とか、手前の島は紫と黄が同点最多で5点ずつとか、白のリソース(ココナッツ)が3個で10点とか、4種類のリソースがあるから10点などと計算。

 これはプレイは簡単ですが、一手一手が悩ましくて面白い一作。前半・後半で拠点を除いてリセットされるのが、”原始の時代”ぽい(あちらはタイルを取るゲームですが)ですし、チップを配置して相手を分断していくところは、”砂漠を越えて”ぽいです。全ての島・たくさん島をつなげる・島ごとのマジョリティという3つの要素が相反するところもあり、どこをどう狙っていくか互いの潰し合いの中での駆け引きが楽しめます。「そこに置かれるともう先へ進めない・・・」なんてよくあります。さらにリソースの得点もかなり大きいのでその取り合いも陣取りとの絡みで複雑化していきます。ごくごく軽い感じでも楽しめますし、逆にガチガチの勝負としても楽しめるお勧めの一作。見た目も鮮やかでいいですね。
※2018.12.9

ブルー・ラグーン(Blue Lagoon) ゲームデータ

ブルー・ラグーン
○デザイン Reiner Knizia
○発  表 2018年
○メーカー Blue Orange
○2〜4人用 約45分
○難易度  中ぐらい
○AmazonComで購入