ボードゲームレビュー


アルマ・マータ ☆☆☆☆☆☆☆☆

 アルマ・マータとは出身校・母校といった意味だそうで、このゲームはまさに15世紀の大学がテーマになっています。数少ないワーカーと教科書というリソースを駆使して大学での名声を高めます。

アルマ・マータ

 大きなボードに後で雇う教授や学生などを配置。最初に選ぶ学長も準備、各自には講義室や図書館があるボードもあります。カラフルな教科書・辞書が目を引きます。

アルマ・マータ

 初期リソースはセットアップカードのドラフトで決定。コイン、教科書、辞書、リサーチトラックなどの組み合わせで3枚を選び獲得。セットアップカードの合計値が小さいプレーヤーからの手番順に。一番手前のカードは自分の教科書3冊と2コイン。

アルマ・マータ

 同様に初期学長も選択。この学長は、セットアップカード1枚追加できることと、教授が講義をする度に1威信点得るという人。(あまり使えずに終わってしまいました・・・。)

アルマ・マータ

 さて、アクションは基本ワーカープレイスメントです。手持ちのワーカーを置いていきます。ここは、学生を募集するアクション。支払うリソースのほとんどは教科書。この教科書が鍵を握っています。4人プレイなので4色の教科書と黄色の辞書の5種類の本があります。学生を募集するにも、教授を雇うにもたくさんの教科書が必要。ある色の教科書が2冊で別の色の教科書が2冊でなどと組み合わせも決まっており、しかも2ラウンド目以降は、教科書に順位が付くのでそれによる色の縛りもできてしまいます。(この写真の黄の辞書は置き間違いで本当は緑の教科書を出しました。)こうして募集した学生は自分のボード(講義室)に配置し効果を得られます。

アルマ・マータ

 ワーカーの配置条件は、個数を増やす方式。最初の手持ちのワーカーは4個しかないので、1個ずつ置ければ4回アクションができますが、後から多く置くとアクション数は減ってしまいます。

アルマ・マータ

 特別なアクションスペースもあり、手前の左側はお金がもらえ、次の手番順が決まるスペース。その右は置く数の制限はなく、何度でも置けて他のプレーヤーから教科書を購入したり(これ大事)、サプライから辞書を購入したりするスペース。

アルマ・マータ

 左側にはゲームごとにランダムで引かれるリサーチカードが5枚ならび、リサーチ・トラックを進めるアクションで上を目指します。ラウンドごとにここの駒の順位で教科書の順位が決まり、学生の募集では上位の教科書が必ず必要になるのです。ポイントとして、自分のボードのアクションで自分の教科書は安く買えるが、他の人の教科書は先ほどのアクションスペースで人の図書館から買わなくてはならないというのがあり、自分の教科書の順位が高いと学生の募集や教授の雇用時に有利になるようになっています。

アルマ・マータ

 教授の雇用は、一番最初はお金のコスト+3〜4種類の教科書(辞書も可)を支払います。最初のプレーヤーが支払った教科書の種類が次同じ教授を雇う場合の他の人へのコストになるのです。

アルマ・マータ

 これらをたった6ラウンドで決するという厳しい戦い。初プレイで、いくつかルールミスや効果の使い方でミスもありました。自分は学長の効果も不発、ワーカーも1個しか増やせず(最大2個増やせる)、得点要素の学生も数が少なく大敗。

 テラマラやエジツィアの開発陣らしく、とても悩ましくて遊びごたえのある中重量級な一作。ただ、基本的なルールはとても分かりやすい(先の2作品よりも)ので、プレイしやすいです。いろいろなゲームの要素を盛りだくさんに使いつつ、教科書という特別なリソースが特徴的。各プレイヤーごとの教科書があって、自分の色の教科書は手に入れやすく、他プレイヤーの教科書はそのプレイヤーから購入しなければならず手に入れづらい(効率は悪いが他の方法もあるが)。リサーチトラックでの教科書の順位で支払う教科書に制限がかかるのがユニーク。学長、教授、リサーチカードはゲームごとに変化があるのでいろいろな作戦で楽しむことができる秀作です。
※2020.9.17

アルマ・マータ(Alma Mater) ゲームデータ

アルマ・マータ
○デザイン Acchittocca, Flaminia Brasini, Virginio Gigli, Stefano Luperto, Antonio Tinto
○発  表 2020年
○メーカー eggertspiele
○2〜4人用 約120分
○難易度  やや重め
○Miniature Marketで購入