ボードゲームレビュー


アルハンブラ・カードゲーム ☆☆☆☆☆☆☆ 

アルハンブラに自分だけの美しい街をつくりましょう。塔を建設し,庭を整え,パビリオンやアーケードを建築し,最も優れた街作りを目指しまします。は,もとのアルハンブラ,今度はカードゲームになりました。タイルによる街の景観つくりはなくなりましたが,プレ−のシステムは同じです。

アルハンブラカード

2人でのプレー。3人目としてダミーのプレーヤーも参加します。まずお金のカードを引いて20金越えるところでストップ。26金得ます。ダミーには建物カードから6枚を引いたものが始めに与えられます。って,緑がもう3枚もあります。

アルハンブラカード

プレ−はアルハンブラと同じです。建物カードが置いてある場所のお金を使ってその建物を購入します。ちょうどで支払うと手番が続くのも同じです。購入したカードは建物種類ごとに少しずつ重ねていきます。アルハンブラのようにタイルを並べて街を形成していくわけではなく,そこだけ違うと言っても良いと思います。

アルハンブラカード

得点計算も3回あり,アルハンブラと同じです。むらさきや緑,白の建物が得点が高め,青や赤は低めですが,何せお金の巡り合わせが悪く,なかなか条件の良い物件が手に入りません。

アルハンブラカード

青のお金12金でやっと紫のタワーも取りましたが,ちょうどで支払えることがほとんどありません。相手も序盤はなかなか思うようにいかないようでしたが。

アルハンブラカード

ここでAのカードが出て,最初の得点計算,1回目はトップの人のみ得点が入ります。って,緑の建物はダミーのプレーヤーが得点しています。このカードゲームには得点ボードはないので,その都度メモしておく必要があります。ちょっと面倒。

アルハンブラカード

この後,ダミーのプレーヤーにさらに6枚のカードが取られます。なかなかバランス良く持って行ってしまっています。

アルハンブラカード

紫や緑が建てられない中,Bのカードが出て,2回目の得点計算。それぞれ2位まで得点が入ります。白と茶の得点はトップで獲得できました。まだ似たような得点状況です。

アルハンブラカード

後半は,残された建物のうち,三分の一がダミーに持って行かれます。終盤に来て失速状態に,思うように買うことができず,白以外はトップが取れません。紫や緑は2位ですが,ダミーと同じなので得点も減ります。

アルハンブラカード

最後はこの状態。ちょっと寂しいアルハンブラ。相手にはもちろん負けましたが,確か,ダミーにも負けたような??

アルハンブラの楽しさを実に手軽に味わえるようにしたカードゲームです。タイルを敷いて,街をつくり壁を繋いでといった趣はないものの,建物を集めて得点を競う感覚は同じです。両方持っていても,じっくり楽しむなら元のアルハンブラ,手軽にさっと楽しみたいならこのカードゲームと,やるときの状況でどちらでもいいなと思わせるものがあります。得点ボードがないので,メモ書きは必須なのがちょっと面倒でしょうか。
※2011.11.25

アルハンブラカード(Alhambra The Card Game) ゲームデータ

アルハンブラカード
○デザイン Dirk Henn
○発  表 2010年
○メーカー QUEEN GAMES
○2〜6人用 約45分
○難易度  中ぐらい
○ジョイ・ゲームスで購入