ボードゲームレビュー


アルハンブラ ☆☆☆☆☆☆☆☆ 

アルハンブラに自分だけの美しい街をつくりましょう。塔を建設し,庭を整え,パビリオンやアーケードを建築し,最も優れた街作りを目指しまします。

アルハンブラ

3人でのプレー。最初は噴水がある街の中心1個からスタート。この回りに建築を進め華やかな街を築きます。中央のボードには,建築できる建物のタイルと,それを購入するのに必要な通貨の種類と金額,その上には4種類の通貨,右には建物タイルのストックと得点ボードがあります。手前のマイボードは,決算時の早見表と一時保留タイルのストック場所です。

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始めに合計20を越えるところまでの通貨がもらえます。今回は22です。

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手番にできるのは,通貨を取る・建物を買って建築する・建て替えをするのうち1つだけです。合計5を越えなければ何枚でも通貨を取ることができます。とりあえず,青と黄の通貨合計5をゲットして備えます。

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建物の購入は,そこの色の通貨でのみ買えます。オレンジの通貨で10の庭を購入。直ぐに自分の街に配置。配置は縦横のに街がつながるように,向きもそろえて,黒い部分は壁なので壁は壁同士で,と配置していきます。また,価格とぴったりの金額で支払うことができると手番を続けることができます。

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緑の通貨で12のこれまた庭を購入して配置。3回ある決算では,建物種類毎にたくさん置いている人に得点が入るしくみ。バランスも大切だし,どこかは多めに配置する計画も必要です。

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中盤の様子。緑の庭はある程度の数をそろえていますが,ボードに見えている紫の塔が,最も決算時の得点が高く狙いたいのですが,価格が高いのと,通貨の巡り合わせの悪さでなかなか手に入れれませんでした。

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決算は,始めの方に1回,中盤過ぎに1回と,最後に1回の3回あります。1回目は各建物1位のプレーヤーにのみ得点が入ります。写真で見えてる決算のカードは1回目ですが,行っているのは2回目の決算です。2回目は各建物2位まで得点が入ります。また,配置した建物の壁の連続数も得点として加算されます。だから,壁を上手に繋ぎながら街をつくっていくことも必要。

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最後,補充すべき建物がなくなり,残りの建物を分配したら3回目の決算。今回は,どうもうまい巡りにならず,建築数も少ないし,庭以外は優勢に立つ建物も建築できず。得点も伸びず,圧倒的な差で赤が勝利。最下位に沈みました。街の形もきれいにまとまりすぎてつまらないですね・・・

箱庭感覚で自分だけの街を広げていくのがとても楽しいゲームです。各自の街作りは,誰にも邪魔されず自由にできるのが平和で,ソロプレイ感覚も高いですが,ファミリーゲームとしては素晴らしく,ドイツゲーム大賞も納得のできです。とはいうものの,お金や建物タイルの取り合いは,それぞれの捲り運と手札とのからみで思うようになりません。狙っていても通貨の種類があわなかったり,「次に」と思ったら先を越されたりと,各自の思惑がぶつかり合うシビアさも持ち合わせています。たくさんの拡張セットも出ており,それらを組み合わせて,いろいろ試しみたいですね。
※2011.8.17

アルハンブラ(Alhambra) ゲームデータ

アルハンブラ
○デザイン Dirk Henn
○発  表 2006年
○メーカー QUEEN GAMES
○2〜6人用 約60分
○難易度  中ぐらい
○オークションで購入