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ボードゲームレビュー

アグリコラ：農民と親愛なる家畜たち　☆☆☆☆☆☆☆☆　

　あのアグリコラが２人用に特化して出ました。難しい要素は一切無し。とにかく自分の牧場を家畜たちで埋め尽くすことを目指します。

　初期の牧場ボード（家１軒と牧草地５区画）に柵８本，働き手は３人を持ちます。中央ボードに必要な資源などを準備してスタート。８ラウンド勝負です。

　働き手を欲しいアクションスペースに置いて，直ちに効果を得ます。やり方はアグリコラと同じです。青は自分で，木材３個，木材と石と葦を１個ずつ確保，赤は石２個取っています。他には柵を置くアクションの場所，柵と追加農場取る場所，下の方は，追加の建物や飼い葉桶，動物たちを得る場所です。本家アグリコラと同様，ラウンドに取られなかった場所は追加されてされていきます。

　木材を支払って柵を建築，今回は建物の周りにはあらかじめ柵が囲っています。柵の数は豊富とは言えないので，効率よく置くことが肝心。同じ黄色の棒ですが，木をコストとする柵と石をコストとする柵にアクション上は分かれています。

　それぞれ３ターンずつプレイしたら，次のラウンドへ。スタートは交代交代です。再び資源などのマスに駒が追加され２ラウンド目へ。

　相変わらずかわいく，できのいい駒です。自宅には家畜１匹飼えます。

　追加牧場や家畜小屋を設置。最終得点は各動物の数に応じた得点と，建物の得点，追加牧場を埋めつくした場合の得点が基本です。とにかくたくさん動物を集めること。数が少ない動物があるとマイナス点になってしまいます。

　かなり区画もできてきて，動物たちも増えてきました。一応４種類ともいますが，最低でも４匹いないとプラス点にはなりません。

　建物や柵の移動は一切できませんが，動物たちの移動は自由にできます。効率よく配置して，ラウンド後のボーナスで２匹以上いれば１匹増えるので，その配置も考えて動かします。

　もう１枚牧場を加え，広がってきました。かなり窮屈で可哀想なマスもありますね。例の飼い葉桶のおかげで倍配置できるのです。ここで最終ラウンドですが，ウシだけは４頭以上置くことができませんでした。相方も豚だけが足りないようです。これで得点勝負。動物の数と数に応じたボーナスやペナルティなどを計算して，３７対３６，何と１点差の勝利でした！

　本家アグリコラの重厚かつ厳しい戦いに比べて，２人用に特化した本作は，アグリコラの雰囲気を持ったほのぼの牧場開発ゲームです。毎ラウンドのアクション選択での，熱い互いの駆け引きを楽しみながらも，マイ牧場にかわいい動物たちを配置するのが何とも和む感じの高評価な一作です。２人用ゲームとしては超お勧めです！
※2013.3.6

アグリコラ：農民と親愛なる家畜たち（Agricola Die Bauern und Das Liebe Vieh）ゲームデータ

○デザイン　Uwe Rosenberg
○発　　表　2012年
○メーカー　Lookout Games
○２人用　約30分
○難易度　　やや軽め
○オークションで購入