ボードゲームレビュー


アフリカーナ ☆☆☆☆☆☆☆

どこかで見たことあるシステムを使ったゲームが登場。アフリカをくまなく探検し,行ったり来たりして目的地を目指したり,貴重な工芸品を集めたりして勝利点を稼ごう!何でも早い者勝ちです。

アフリカーナ

移動カードをプレイしてアフリカ大陸を行き来します。ボードの下に並んだカードは目的地カード,その地を目指して移動します。ヴァルドラと同じ本をめくるシステムでできるのは,工芸品などの探索。その地へ到着すると目的達成です。今回は二人での対戦。自分はフランスを担当し,ケープタウンから出発。ジョーカーとして使える移動カードともう1枚ランダムで移動カード持ちます。

アフリカーナ

手番にできるのは,移動カード2枚の補充,移動カードを使っての移動,冒険カードの購入のうち一つ。まずはお金もないので移動カードを2枚補充。ただし,手番後の手札制限は5枚です。

アフリカーナ

ジョーカー・カードでPortNatalへ行き,ボード下の目的地カードの出発点に行ったので自分の駒を置きます。このあとカードの目的地に着くとお金と後の勝利点が手に入ります。さらに赤のカードでモザンビークへ。移動できるならどれだけでも進めます。

アフリカーナ

その後セレンゲティに到着して,さっきの目的地カードを達成。そのカードを取り確保します。賞金の4コインをゲット。この目的地カードは誰でも挑戦できるのですが,達成できるのは一人だけなので,早い者勝ちです。

アフリカーナ

赤道より南にいるときは,下の本から冒険カードを購入できます。南で手に入るカードは,北側で見つかる工芸品などのカードです。このカードもその目的地に到達すると達成され,お金と後の勝利点も手に入ります。勝利点は工芸品の組み合わせで追加の点もあるので貴重です。これはカイロへ着いたら手に入る工芸品のカード。5コイン支払って買います。ヴァルドラのように本をめくるのは2枚目以降は1コイン必要です。

アフリカーナ

目的地や工芸品が少しずつ集まっています。達成したカードは国のカードの下に重ねていきます。できる限り効率よく大陸を巡りたいところですが。

アフリカーナ

北半球で2枚の工芸品カードを購入。南のカラハリに着いたら達成です。工芸品は同じものを複数集めると後での得点が大きくなります。

アフリカーナ

目的地カードも達成される度にどんどん追加されていきます。何回か二人とも同じ目的地カードに駒を置き,競争になりましたが,敗れた方が多かったかな。これは割と近い距離での目的地で簡単に達成。

アフリカーナ

ボード下の目的地カードが補充できなくなったラウンドでゲーム終了。そろそろ終わりが見えてきた頃です。本の中には工芸品ではなく,案内人というカードも購入できます。これは,移動先の色は決まっていますが,手札に戻り何度でも使える便利なカード。ただし,2枚以上持つと,後で得点がマイナスになります。自分は持たなかったけど,相手は1枚使っていて,かなり有効に使えていたようです。この差がでたかな。

アフリカーナ

そしてゲーム終了。二人対戦だったので,集めたカードの量もとても多いです。目的地カードはそのカードの点数。工芸品カードは,そのカードの点数と同じもの複数枚や違うものの組み合わせで追加得点。お金や残っているカードも少しばかり得点となっての合計勝負。やはり案内人カードで有利に移動できた分,相手の方が目的地カードの得点で上回り,敗北。一人ぐらい雇えば良かったかな。

本をめくるシステムを見ると,ヴァルドラを思い出してしまいますが,あちらよりも要素が少なくて分かりやすいゲームとなっています。とにかく移動して,カードの目的を達成するのが全てです。目的地カードは取り合いになることも多いので,いかに効率よく移動するかが大事です。工芸品は3枚そろうと高得点になるので,集めに行くと同時に,相手に集められないようにすることも必要です。分かりやすい目的とゲームシステムで,アフリカ大陸を駆け巡るのは楽しく,慣れない人にもお勧めしやすいゲームです。ただし,あっさりしすぎて物足りないのも事実です。そもそも,あちこち移動するだけの目的地カードの目的そのものがよく分からないと思ってしまうと・・・,何だかなぁというところもあります。
※2012.8.23

アフリカーナ(Africana) ゲームデータ

アフリカーナ
○デザイン Michael Schacht
○発  表 2012年
○メーカー ABACUSSPIELE
○2〜4人用 約60分
○難易度  中ぐらい
○ドイツ・アマゾンで購入(約32ユーロ)